しわの種類と原因
2018.11.30

シワ・シミ・たるみは老化のサイン?肌の老化の原因と対策

年齢を重ねると、誰もが「肌の老化」を感じることがあります。しかし、毎日のスキンケアや生活習慣を見直すことで、老化のスピードを緩やかにしていくことは可能です。今回は、肌が老化する原因や症状、その対策についてご紹介します。

肌の老化が気になる女性

鏡を見ていて、かすかなシワや小さなシミを1つ発見すると、女性なら誰でも気になってしまいますよね。

肌の老化は、なぜ起きてしまうのでしょう。そして、その老化にストップをかけることはできないのでしょうか。今日からできる対策を、わかりやすくご紹介します。

年齢だけじゃない!肌を老化させる4つの原因

年齢とともに、肌の水分量や皮脂の分泌量は減少していきます。また、ターンオーバー(肌の生まれ変わり)の周期も長期化していくため、乾燥による小ジワやシミなど、肌の老化も進みやすくなってしまいます。

さらに女性の場合は、30代から徐々に女性ホルモン(エストロゲン)が減少します。エストロゲンには肌の水分量を増やしたり、コラーゲンをつくったりする働きがあるため、減少することで肌のハリ・弾力の低下が進み、深いシワやたるみの原因となることがあります。

年齢によるこうした変化は、誰にでも起こることです。しかし、肌の老化には加齢以外にもさまざまな要素が関係しています。以下では、主な4つの原因についてご紹介します。

肌の乾燥

肌のもっとも外側にある角層では、水分を保持することで外部からの刺激を防ぐバリア機能を保っています。角層の水分量が低下すると、バリア機能も低下。紫外線や乾燥、汗やウイルスなど外部からの刺激に弱くなり、シワやシミなど肌トラブルを招きやすい状態になってしまいます。

肌の乾燥には加齢も関係していますが、毎日のスキンケアによる保湿を怠っていたり、スキンケアのやり方が間違っていたりしても、徐々に進行してしまいます。

たとえば、洗顔のときに汚れや油脂を落とすために力を入れてこすっていませんか? また、洗顔回数が多すぎたり、熱いお湯で洗ったりしていないでしょうか。肌に必要な保湿成分や皮脂を落としすぎると、逆に肌に負担をかけることになります。正しい方法でスキンケアをすることが、肌の乾燥を防ぐことにつながります。

紫外線による刺激

紫外線も肌の老化に大きくかかわっています。地上に届く紫外線には、肌の浅い部分に作用して炎症を起こし、メラニンを作らせてシミの原因となるB波(UV-B)のほか、肌の奥にある真皮まで到達し、時間をかけて肌の弾力やハリを低下させるA波(UV-A)があります。

肌の奥の真皮といわれる部分では、コラーゲンなどの線維状のタンパク質がベッドのスプリングのような構造を作り、ハリや弾力を作り出しています。しかし、紫外線A波はこのコラーゲンを劣化させたり、コラーゲンを作り出している線維芽細胞にダメージを与え、その生産量を減らしてしまうのです。

さらに、肌のバリア機能が低下していると、紫外線の影響を受けやすくなってしまうので気をつけましょう。

酸化という肌のサビつき

体内に入った酸素の一部は、身体のさまざまな構成物質と結びつきやすい活性酸素になります。活性酸素は、紫外線を浴びたり、ストレスを受けたり、タバコや薬剤、食品添加物などを摂取することで増えてしまいます。

活性酸素は適度な量であれば、ウイルスなど外的刺激から身体を守る働きをしてくれますが、増えすぎると肌のタンパク質や脂質にダメージを与えます。たとえば、コラーゲンを変性させてシワやたるみの原因となったり、酸化した脂質の周囲にメラニンが蓄積されたりして、シミやくすみの原因となります。

糖化という肌のこげつき

「糖化」という言葉になじみのある人は少ないかもしれません。糖質は身体を動かすエネルギー源ですが、使い切れなかった分はタンパク質と結合し、糖化最終生成物(AGEs)という褐色の物質を作ることがあります。これは、小麦粉や卵で作ったパンケーキを焼きすぎると、茶色いこげつきができるのと同じしくみです。

AGEsが蓄積すると肌の黄ぐすみを招いたり、コラーゲンの柔軟性を失わせてたるみの原因となります。

今すぐ始めたい!肌の老化予防の基本

肌の老化を、ただ手をこまねいて見ているわけにはいきません。ポイントをおさえてケアをしていけば、老化のスピードを緩やかにすることも可能です。まずは、基本の清潔・保湿・紫外線対策から、老化予防を実践していきましょう。

洗顔はうるおいを落としすぎないのが基本

スキンケアは、クレンジングや洗顔から始まっています。メイク汚れや古い角層、汗・ホコリなど汚れはきちんと落としつつ、皮脂や保湿成分など肌のうるおいを落としすぎないことも大切です。

クレンジング剤はメイクとやさしくなじませてすばやく落とし、洗顔は石けんや洗顔料をたっぷり泡立て、指先で肌を刺激しないようやさしく洗いましょう。

洗顔後にタオルでゴシゴシ拭くのも角層を傷つける原因になります。やさしく水気を吸い取らせて、すみやかに保湿ケアに移りましょう。

肌にうるおいを与える保湿ケア

肌が乾燥しているとさまざまな外的刺激の影響を受けやすくなってしまいます。毎日のスキンケアで肌のうるおいを保つことが大切です。

スキンケア化粧品は、化粧水や美容液など水溶性のアイテムから付け、乳液やクリームなど油分の多いものは後にすることが基本です。商品の使用方法などを確認し、使用量や順番をきちんと守りましょう。

乾燥が進んでいるときは、与えた水分を肌にとどめることができる保湿成分に、注目する人も多いでしょう。ヒアルロン酸やコラーゲン、アミノ酸などがその代表例ですが、近年は化粧品メーカー各社が次々と、高い保湿力をうたう美容成分を開発し、発表しています。

ブランドがターゲットとする年齢層をチェックしたり、サンプルをもらって試したり、実際に肌につけてみて心地のよいもの、などの観点で選ぶのもよいでしょう。

紫外線対策と美白ケア

紫外線にA波(UV-A)とB波(UV-B)の2種類があることはすでにお伝えしたとおりです。特に真皮まで届くA波は、季節による増減幅が少ないうえに厚い雲や窓ガラスも透過する性質があります。そのため、一年を通して日焼け止めやUVカット効果のある美容液などを使いましょう。

日焼け止めの効果を示す指数には、A波を防ぐPA、B波を防ぐSPFがあります。PAは4段階の「+」で表示され、SPFは1から50、50+までの数字で表されます。

日中ほとんど室内で過ごし、時々買い物などに出るときは「SPF20~30、PA++~+++」のものを。炎天下のレジャーでは「SPF50または50+、PA++++」のものを選ぶなど、シーンに合わせて使い分けるとよいでしょう。

日焼け止めを塗る際は、おでこ・鼻先・両頬・あごに適量をとり、顔のすみまで満遍なくなじませましょう。その後、同じ手順で塗り直すことが、より紫外線を防ぐポイントです。また、首から襟足も忘れずにやさしくなじませましょう。

シミ対策のスキンケア

シミの発生が気になる人は、紫外線から肌を守るとともに、美白ケアをとり入れることも大切です。美白を意識して化粧品を選ぶときは、「メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐ」などと書かれた医薬部外品の薬用化粧品を選ぶことがポイント。

こうした化粧品の多くは表皮の奥にあるメラノサイト(メラニンの工場)の働きを抑え、メラニンが作られるのを防ぐ有効成分が配合されています。

真皮のシワを改善する化粧品によるケア

乾燥による表皮の浅いシワは保湿によって目立たなくすることができます。しかし、真皮の深いシワが気になるときは、「シワ改善」効果が認められた医薬部外品の薬用化粧品を使うのがおすすめです。下記の3つの成分があります。

ニールワン

4つのアミノ酸誘導体を合成した成分で、真皮まで浸透します。コラーゲンなどの真皮成分を分解する「好中球エラスターゼ」の働きを抑制することで、シワを改善します。厚生労働省により日本で初めてシワ改善効果が認められた医薬部外品有効成分です。

純粋レチノール

レチノールとはビタミンAのことです。純粋レチノールは表皮でヒアルロン酸の産生を増やし、肌をふっくらやわらかくすることでシワを改善します。「レチノール誘導体」など似た名前の美容成分もありますが、厚生労働省によってシワの改善効果が認められているのは「純粋レチノール」のみなので注意しましょう。

ナイアシンアミド

別名をニコチン酸アミドとも言うナイアシンアミドは、ビタミンBの一種で、表皮と真皮に働きかけてシワを改善するといわれています。厚生労働省にシワ改善効果が承認されていますが、そのメカニズムは公表されていません(2018年10月現在)

酸化・糖化を防ぐ生活習慣の改善

酸化や糖化を防ぐためには、生活習慣を見直すことが大切です。ここでは、食事や睡眠におけるポイントについてご紹介しましょう。

食事のポイント

酸化を防ぐためにも、体内で活性酸素を除去する働きを持つ抗酸化物質を含んだ食べ物に注目してみましょう。レモンや春菊などに多く含まれるビタミンC、アーモンドなどに多いビタミンE、トマトに多いリコピン、鮭やイクラに含まれるアスタキサンチンなどに抗酸化作用があります。

糖化を防ぐには、血糖値の急激な上昇を抑えることが有効です。精白された白いご飯よりも玄米ご飯を選ぶなど、「低GI食品」に注目するとよいでしょう。また、食事をするときは「ベジタブルファースト」といって食物繊維を多く含む野菜から食べ始めるのも効果的です。

食後は30~60分程度のウォーキングなど適度な運動をとり入れると、酸化・糖化の防止に効果的でしょう。

睡眠のポイント

質のよい睡眠は、ターンオーバー(肌の生まれ変わり)を整えて、すこやかな肌を作るために欠かせません。睡眠のポイントは、眠り始めから最初の3時間を深くぐっすり眠ること。このとき成長ホルモンが分泌されることで、肌細胞の再生が活性化します。

自然で深い眠りを促すためにも、毎朝決まった時間に起床し、決まった時間に就寝して体内時計を整えましょう。寝室は照明を落とし、温度や湿度を調整して心地よい環境に。寝る直前には、食事や深酒、喫煙、ブルーライトを発するスマートフォンなどの使用はできるだけ控えましょう。

喫煙は、コラーゲンの生成に必要なビタミンCを減少させてしまいます。肌のためにも、健康のためにも、禁煙を心がけていきたいものですね。

まとめ

年齢を重ねると、誰もが肌の老化を感じることがあるでしょう。しかし、肌の乾燥を防ぐ保湿ケアや紫外線によるダメージを防ぐ紫外線対策など、ここでご紹介した対策をとり入れていくことで、老化のスピードを遅らせることができます。いつまでもすこやかで生き生きとした肌をキープするためにも、できるだけとり入れていきましょう。

今すぐ読みたい

「しわの種類と原因」の関連情報