部位別のしわ
2018.11.30

口元のシワは改善できる?気になる原因とケア方法

食事や会話のたびによく動く口元は、シワができやすい部位のひとつ。口元にできるシワにはいくつか種類があり、改善するための方法はそれぞれ異なります。口元のシワを目立たせないためにも、ケアの方法をわかりやすくご紹介します。

口元のシワを気にする女性

口をすぼめたときにできる唇の上の縦ジワや、口角を囲むように現れるシワ。顔のなかでもよく動かす口元は、シワの要警戒ポイントのひとつです。浅いシワだからとケアを怠っていると、やがて深いシワに進行してしまうことも…。

シワを気にせずいつでも笑顔でいるために、シワの原因を踏まえて予防・対策のコツをマスターしましょう。

なお、小鼻の横から伸びるほうれい線に関しては、『ほうれい線の原因と対策方法!正しいケアで美肌を取り戻す』もあわせてご覧ください。

口元のシワの種類と原因

人間の皮膚は、表面から表皮、真皮、皮下組織と大きく3つの層に分かれています。シワには段階があり、表皮から真皮の一番浅い層(乳頭層)までのレベルにできる浅いシワもあれば、真皮深くまで達するシワも。

それらのシワを改善するのに大切なのが、原因に対して正しいアプローチを取ること。まずは、それぞれのシワができる原因を詳しく見ていきましょう。

肌の乾燥による小ジワ

口元にできる小ジワはちりめんジワとも呼ばれますが、その原因は肌の乾燥です。

表皮の角層では、天然保湿因子(NMF)やセラミドなどの保湿成分がうるおいを蓄えて存在しています。また、皮脂と汗が混ざり合って角層表面に膜(皮脂膜)を張ることで、肌の内側から水分が蒸発するのを防いでいます。

しかし、天然保湿因子(NMF)やセラミド、皮脂は年齢とともに減少。また、紫外線や間違ったスキンケアなどさまざまな影響により、角層から水分が奪われやすくなり、キメも乱れて乾燥小ジワにつながってしまいます。

特に口元は皮脂腺が少なく、食事時に汚れがついたり、またそれをナプキンでぬぐうなどして刺激が加わりやすい部位です。そのため乾燥が進みやすく、いつのまにか小ジワができていることも。小ジワをそのまま放置すると真皮に達する深いシワの原因となるため、早めの対策が必要です。

真皮の衰えによる深いシワ

乾燥による小ジワは肌のごく浅い部分にできるのに対し、深いシワは真皮の衰えが原因で起こります。

真皮にはコラーゲンやエラスチンが網目状のように張り巡らされ、その間をヒアルロン酸などゼリー状の物質が埋めて、ベッドのスプリングのように肌の弾力を支えています。深いシワは、こうした真皮の物質が加齢や紫外線などによって減少したり、変性したりすることで進行していきます。

また、口元を動かしたときにできるシワは、年齢とともに深くなりがちです。これは、シワが寄る部分にその都度弱い炎症が起き、それがもとで真皮のコラーゲン線維が変性してシワができているためです。表情ジワともいわれます。

口元のシワの予防や改善方法

口元で目立つようになった乾燥ジワや真皮性のシワに対して、手軽に行える予防・改善方法をご紹介します。シワの対策は早め早めが肝心です。さっそく、今日できることから始めてみてください。

保湿スキンケアで肌の乾燥を防ぐ

乾燥が原因で発生する小ジワは、放っておくとどんどん数が増え、深いシワにつながります。朝晩のスキンケアでしっかりと保湿し、肌のうるおいを維持するようにしましょう。

風邪や花粉症などで鼻をかむ機会が増える季節は、口元も乾燥しやすくなります。メイクの上から使えるミストタイプの化粧水や乳液を携帯し、こまめに保湿するのもおすすめ。乾燥が気になる季節は、室内を加湿するのもよいでしょう。

なお、乾燥による小ジワは、お風呂上りなどの肌がうるおっているときには目立ちにくいもの。「お風呂上りもしっかり目立つシワがある」「毎日しっかり保湿をしているのに改善されない」というシワは、真皮性の深いシワかもしれません。

一般的に、化粧品が浸透するのは表皮の角層までとされているので、真皮まで達する深いシワを改善することはかなり困難です。このようなシワの対策は、次にご紹介する方法が有効です。

真皮性のシワ改善に有効な化粧品を使用する

保湿しても改善できない深いシワへのアプローチには、医薬部外品の薬用化粧品をとり入れましょう。シワの改善効果が期待できる「ニールワン」と「純粋レチノール」という2つの成分についてご紹介します。

ニールワンとは
ニールワンは、日本で最初に厚生労働省によりシワ改善効果が認められた有効成分です。このニールワンには、真皮成分を分解する好中球エラスターゼの働きを抑える働きがあります。
身体の免疫システムの一部を担う好中球には、紫外線を浴びる部分や皮膚の折れ曲がりがよく起こる部分に集まってくる性質があります。このとき好中球が分泌するのが、コラーゲンなどの真皮成分を分解する酵素・好中球エラスターゼです。
ニールワンは、好中球エラスターゼの働きをブロックすることで必要以上に真皮の成分が分解されるのを防ぎ、深いシワの改善をサポートしてくれます。
純粋レチノールとは
純粋レチノールは、ニールワンに次いで厚生労働省より認められたシワ改善の有効成分です。純粋レチノールには肌のヒアルロン酸や水分の量を増加させ、肌をふっくらやわらかくする働きがあります。この働きにより、深いシワの改善が期待できます。

ここで紹介したニールワンや純粋レチノールのような成分を配合した美容液は、正しく使うことで深いシワ対策に効果を期待できます。製品には1回あたりの使用料や使い方が書いてあるので、適量を守って活用しましょう。

表情筋も一緒に鍛えましょう

肌の下には、顔の表情を動かす「表情筋」といわれる筋肉があり、肌を支えています。特に口元には、唇をぐるりと取り囲む口輪筋(こうりんきん)があります。

表情のクセによるシワの悪化や、表情筋の衰えによるたるみを防ぐためにも、適度なトレーニングをとり入れてみてはいかがでしょうか。毎日のスキンケアのときなどに簡単にできるものを2つご紹介します。

唇周りの肌をほぐすトレーニング
口元に空気を含んで頬をふくらませ、内部の空気を押し出すように唇の周りに集めます。そのまま、唇の周りの皮膚をピーンと張った状態で10秒間をキープ。これを、1日5回ほど繰り返しましょう。
口輪筋を鍛えるトレーニング
歯を見せながら口を「い」の形を作り、口の両端を引き上げて5秒間キープします。次に、「う」の形に唇をすぼめ、5秒間キープします。「い」と「う」を交互にゆっくり5~10回繰り返します。

トレーニングを行うときは、筋肉を動かしていることを意識しながら行いましょう。また、他の部分にシワがよってしまうと、それが新たなシワにつながる可能性もあります。鏡を見ながら行い、シワが寄らないように注意しましょう。

まとめ

乾燥による小ジワは保湿することで改善できますが、真皮性のシワは真皮まで届く有効成分を配合した薬用化粧品によるケアが効果的です。また、適度な表情筋トレーニングもシワの予防におすすめです。正しい方法や化粧品の使い方をしっかりと確認し、ピンッとしたハリのある口元を目指しましょう!

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