しわに効果的な成分
2018.11.30

レチノールが美肌に導く!覚えておきたい種類と効果・注意点

レチノールは厚生労働省よりシワの改善効果が認められた成分です。レチノールには複数の種類があり、より効果を実感するためには症状にあわせたものを選ぶ必要があります。レチノールが持つ効果や使用上の注意点についてご紹介します。

レチノールの効果を実感する女性

目尻や目の下などにうっすらシワを見つけてしまうと、化粧品選びもシワ対策などのエイジングケアを意識するようになりますよね。色々とおすすめの化粧品を調べる中で、シワ対策によいという化粧品成分「レチノール」の名前を目にした方も多いでしょう。

今回はレチノールとは何か、その美容効果や、化粧品でとり入れるときのポイントなどをご紹介します。

レチノールの種類と効果

レチノールとは、ビタミンAの一種です。脂溶性で酸化に弱く、非常に不安定な成分であるため、これまで美容医療の現場や化粧品では、化学構造の少し異なる「レチノール誘導体」が使われてきました。

しかし最近では、技術革新によって純粋なレチノールが化粧品成分として使えるようになり、シワ改善効果のある有効成分としても注目を浴びています。レチノールやレチノール誘導体の種類と、期待される3つの効果をご紹介しましょう。

シワを改善する純粋レチノール

皮膚は表面から、表皮、真皮、皮下組織の3層構造になっています。表皮はさらに角層や顆粒層など4層に分けることができます。

また、真皮にはコラーゲンが網の目のように張り巡らされ、その隙間をヒアルロン酸などのゼリー状の物質が満たすことで、肌のハリや弾力を支えています。

純粋レチノールは、肌のヒアルロン酸や水分量を増やし、肌をふっくらやわらかくすることによって、肌にハリやしなやかさをもたらす働きがあるとされています。こうした働きから純粋レチノールは、2017年に「シワを改善する」医薬部外品の有効成分として、厚生労働省より効果効能が認められています。

また、日本香粧品学会が策定した抗シワ製品評価ガイドラインでも、シワグレード4レベル(明瞭な浅いシワの中に、やや深いシワがわずかに認められる)を中心にグレード3から5において、有意性が得られています。

シワの改善を目的としてレチノール配合化粧品を選ぶときは、「純粋レチノール」という成分名や、「医薬部外品」の薬用化粧品であることを確認して選びましょう。

肌にハリ・弾力をもたらす効果が期待できるレチノール誘導体

劣化しやすいビタミンAを安定化させたビタミンA誘導体には、酢酸レチノールやレチナールなどいくつかの種類があります。なかでももっとも安定性に優れ、肌への刺激が少ないものとして、パルミチン酸レチノールがあげられます。

化粧品に配合されているパルミチン酸レチノールは、コラーゲンの生成をサポートすることで、肌にハリや弾力をもたらす効果があると言われています。とろみのある美容液やクリームなど、幅広い化粧品に配合されています。また、医薬品としてニキビの治療などに用いられることもあります。

パルミチン酸レチノールは医薬部外品に使われることもありますが、シワの改善効果は認められていません。肌への効果を理解し、成分を使い分けることが大切です。

また、酢酸レチノールは、パルミチン酸レチノールほどの高い安定性はありませんが、肌への浸透性がよく、乾燥による小ジワ対策などにおすすめです。

ニキビ跡治療に皮膚科で処方されるトレチノイン

パルミチン酸レチノールなどと同じビタミンA誘導体のなかでも、医療機関による処方を必要とする成分にトレチノインがあります。トレチノインは主にクリニックでのシミ、シワ改善や、ニキビの治療に用いられる医療用医薬品です。

トレチノインには肌のターンオーバーを促したり、真皮のコラーゲンの生成をサポートする働きがあり、炎症を起こして悪化し、色素沈着を起こした茶色いニキビ跡などの改善に使われるほか、シミや小ジワの治療にも用いられることがあります。

トレチノインは薬用効果がとても強く、化粧品や医薬部外品に配合されることはありません。また、トレチノインを使用するときは、医師の指導の下に使用することが大切です。

シワに効果的なその他の成分

厚生労働省がシワの改善を認めている医薬部外品の有効成分は、純粋レチノールの他にも2つあります。それぞれの特徴について見ていきましょう。

ニールワン

ニールワンは、国内で初めてシワの改善効果が認可された成分です。真皮まで浸透し、コラーゲンなど真皮成分を分解する酵素・好中球エラスターゼの働きを抑え、真皮成分のバランスを整えてシワを改善する効果があります。日本香粧品学会による抗シワ製品評価ガイドラインでは、シワグレード3~5において有意性が得られています。

ナイアシンアミド

ナイアシンアミド(別名ニコチン酸アミド)は、ビタミンBの一種です。表皮と真皮の両方にアプローチすることができ、シワを改善。また、メラニンの生成を抑えてシミ・そばかすを防いだり、血行を改善して肌荒れを防ぐ効果も期待できます。

まとめ

ひとくちにレチノールといっても、さまざまな種類があることがおわかりいただけたでしょうか。シワの改善効果が認められているレチノールは誘導体化されていないものに限ります。

また、レチノール誘導体を配合した化粧品は、肌にハリや弾力をもたらしたり、乾燥小ジワを防ぐなどの働きが期待できます。正しく効果を得るためには、アプローチしたい自分の症状に合わせて化粧品を選ぶことが大切です。

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